「医療事務の資格試験って難しいの?難易度はどれくらい?」

医療事務未経験だけど病院や診療所で事務の仕事をしたいと思う人は、まず医療事務の資格を取ろうと考えますね。

しかし、少し調べてみると様々な医療事務資格があってどれを取れば良いのか?そもそも勉強期間はどれくらい必要で、難易度はどの程度なのか戸惑ってしまいます。

ここでは、医療事務資格の概要をわかりやすくお伝えし、また初心者が狙いたい資格について勉強期間や難易度についてお伝えしていきます。

医療事務資格は必要?

医療事務資格は必要?

医療事務資格とは、医療事務に関連する何十種類もある資格の総称です。

「診療報酬請求事務能力認定試験」という公益財団法人が運営する資格もありますが、その他の資格はすべて一般社団法人等が運営するいわゆる民間資格です。

*公益財団法人が運営する資格も、あくまで“厚生労働省が認めた財団”が運営する資格ということで、国家資格ではなく民間資格に分類されます。

したがって、医者や看護師のように資格が無ければ仕事が出来ないわけではありません。

「それじゃ、医療事務の資格は役に立たないの?不要なの?」

と思われる人もいるかもしれません。

ですが、決して役に立たないということはありませんし、医療事務の仕事は人気ですので就職するのに資格は必要と考えてよいでしょう。

「資格が必須でない」イコール「知識が不要」ということでは決してありませんから。

例えば、英語でのやり取りが必須の仕事にあなたが就きたいと考えている場合、TOEIC(世界的に有名な英語による実践的コミュニケーション能力を評価する資格)は全く不要だと思いますか?役に立たないと思いますか?

あなたが英語圏の大学を卒業した。英語のやり取りが必要な仕事を経験してきた。
のでなければ英語力を客観的に証明するために必要ですよね。

医療事務の資格も同じです。

医療事務が未経験なら、資格取得によって医療事務の知識があるということを客観的に証明することが就職活動を有利に進めるポイントとなります。

医療事務の求人数は他の業界と比較すると安定していますが、それでも人気の仕事ですので他の応募者に勝つためにも資格は必要だと考えます^^

医療事務資格の種類と難易度

医療事務資格の種類と難易度

医療事務の資格は様々あるとお伝えしましたが、実際どれほどの数あるのでしょう?

医療事務の資格と一口に言ってもその種類も様々です。

  • 医療事務全般の知識を問う資格
  • 診療報酬請求事務(レセプト)の知識・能力を問う資格
  • レセプトコンピューター(レセコン)の操作能力を問う資格
  • 電子カルテの操作能力を問う資格
  • 接遇(患者対応)の知識・能力を問う資格
  • 医療秘書の資格
  • 医師事務作業補助者の資格etc.

その他、資格の中で医科、歯科、調剤に分かれているもの、1級、2級、3級と難易度別の試験が設定されているものなどあります。

私がざっと調べただけでも70種類は超えました^^

ですから、難易度も資格試験によって様々です。

中には特定の講座を受講修了して申請するだけで資格が付与されるものもありました。

一方で、知識0からですと1年ほどはしっかり勉強しないと合格が難しい試験もあります。

初心者の人が狙う主な資格だけに絞ると、総じて4ヵ月から6ヵ月の勉強が必要です。

*ユーキャンやニチイ学館、ヒューマンアカデミーなど医療事務の講座で有名なところの学習期間もだいたい3~6ヵ月です。
それぞれの専門学校によって狙う資格は違います。

医療事務資格を取ろうと考えている方は、テキストや参考書また専門学校や通信教育が、どの資格をターゲットにしているのかをしっかり確認する必要があります。

似た名前の資格が本当に多いですから^^

初心者が狙いたい主な医療事務資格の難易度と詳細

初心者が狙いたい主な医療事務資格の難易度と詳細

医療事務を学べる専門学校も本当にたくさんあって、そこの生徒しか受験しないのでは?と思う認定資格もあります。

ただし、そういった資格が悪いわけではありません。

医療事務の資格は能力認定資格です。

ある意味、専門学校の修了試験的な位置づけであって、学んだことを客観的に証明するための認定資格的な意味合いであっても、その資格が地元の医療機関に評価されているなら十分検討の価値があります。

地域中心(全国展開していない)の専門学校で学ぶのなら、取れる医療事務資格よりも卒業生がどれだけ地元の医療機関に就職できているかを見るほうが良いでしょう。

全国展開している専門学校でも独自資格を主催しているものもあります。
例えば、資格の学校TACでは「TAC医療事務技能認定試験」を主催しています。

ただ、そのような医療事務資格までご紹介すると膨大なページ数になってしまいます。

ここでは医療事務講座で全国的に有名なところで狙える資格について、難易度や詳細をご紹介していきます。

ニチイ学館で狙える「医療事務技能審査試験」

40年以上の歴史があり、年間4万人以上が受験する日本で最大級の医療事務資格です。
医療事務技能審査試験合格者には「メディカルクラーク」の称号が付与されます。

ニチイ学館を始め、200校以上の大学や専門学校で学べます。

正式名称 医療事務技能審査試験(医科)
試験概要 医療事務業務に従事する者の有する知識および技能の程度を審査し、証明することにより、医療事務職の職業能力の向上と社会的経済的地位の向上に資することを目的とします。
受験資格 問いません
試験日程 年12回(毎月)
試験会場 各都道府県内の公共施設等
試験内容・時間 医療機関等における受付業務、診療報酬請求事務業務に関する職業能力を審査の対象とします。

  • 実技I
    患者接遇 筆記(記述式)2問 50分
  • 学科
    医療事務知識 筆記(択一式)25問 60分
  • 実技Ⅱ
    診療報酬請求事務 診療報酬明細書点検4問 70分

*学科試験および実技試験Ⅱでは、テキストの持ち込み可

出題範囲
  • 学科
    1.医療保険制度
    2.高齢者医療制度
    3.公費負担医療制度
    4.介護保険制度
    5.医療法規一般
    6.医療業務
    7.次の内いずれか選択
     診療報酬請求業務
     医学一般
     薬学一般
     診療禄
  • 実技Ⅰ
    コミュニケーション(医事課患者対応)
  • 実技Ⅱ
    診療報酬請求業務 医科診療報酬明細書(出来高請求)の点検
試験申込 試験日の2か月前から、2週間前まで
受験料 7,500円(税込み)
合格発表 試験日から約1か月後に郵送にて通知
*学科試験および実技試験Ⅰ・Ⅱのすべての得点率が70%以上で合格
*「学科」「実技Ⅰ」「実技Ⅱ」にて70%以上得点した科目は次回受験にて科目免除
合格率 約60%
主催団体 一般財団法人日本医療教育財団
〒101-0064 東京都千代田区猿楽町 2-2-10
TEL:03-3294-6624(代) FAX:03-3294-1787
http://www.jme.or.jp/
難易度 ニチイ学館の通学講座(週2回 1回2.5時間)で3ヵ月、通信講座で6ヵ月が標準学習期間です。
合格率60%ですが、試験は毎月実施されますのでそれほど合格が難しい試験ではありません、
3~6ヵ月程度しっかりと学習すれば合格可能です。

ユーキャンで狙える「医療事務認定実務者試験」

2016年に新設された新しい認定資格です。医療事務初心者の方を対象に、基礎的な内容を問う試験。

正式名称 医療事務認定実務者試験
試験概要 接遇やマナーなど受付業務など実務に必要な知識を重点をおくと共に、2年ごとに実施される点数改定などに左右されない基礎的な事項の習得を「目的とする。
受験資格 問いません
試験日程 年12回(毎月)
試験会場 一般者及び通信教育受講者は在宅試験、専門学校受講者は各スクールにて受験
試験内容・時間 学科、および実技の試験を通して、接遇とマナー、医療機関における各種制度、医療事務業務の流れ、診療報酬に関する知識、および診療報酬明細書の作成技能を客観的に判断します。

  • 学科問題(マークシート):30問
  • 実技問題(マークシート):外来1症例

*試験時間90分
*各種資料・テキスト、電卓持ち込み可

出題範囲
  • 学科問題
    接遇とマナーに関する知識
    医療機関における各種制度に関する知識
    医療事務業務に関する知識
    診療報酬請求に関する知識
  • 実技問題
    レセプト作成
受験料 一般受験:5,000円(税込)
団体受験(認定機関の通信受講生、および通学受講生):4,500円(税込)
合格率 60~80%
*学科、実技それぞれ正答率6割以上で合格
主催団体 全国医療福祉教育協会
〒160-0023
東京都新宿区西新宿7-8-10オークラヤビル4F
TEL:03-5925-6548
http://iryou-shikaku.jp/
難易度 ユーキャンの通信講座で4か月が標準学習期間です。
すべてマークシート形式の試験であり、試験内容も基礎的な事項の確認が中心であるため比較的合格しやすい資格です。

ヒューマンアカデミーで狙える「医科2級医療事務実務能力認定試験」

2級となっていますが、1級はありません^^
ヒューマンアカデミーの通信講座「たのまな」でも狙えます。

正式名称 医科2級医療事務実務能力認定試験
試験概要 診療報酬明細書作成技能を含む診療報酬に関する知識、医療関連法規に関する知識を客観的に判断する試験です。
受験資格 問わない
試験日程 年3回(3月、6月、11月)
試験会場 各専門学校
試験内容・時間
  • 学科問題(マークシート):20問
  • 実技問題(診療報酬明細書作成):2問

*試験時間120分
*医療点数表やノート等の資料、電卓持ち込み可

出題範囲
  • 学科問題
    医療関連法規に関する知識:10問
    診療報酬請求に関する知識:10問
  • 実技問題
    診療報酬明細書作成:2問
    ※外来1問・入院1問
受験料 一般受験:7,500円
団体受験:7,000円
合格率 60~80%
*正答率6割以上で合格
主催団体 全国医療福祉教育協会
〒160-0023
東京都新宿区西新宿7-8-10オークラヤビル4F
TEL:03-5925-6548
http://iryou-shikaku.jp/
難易度 ヒューマンアカデミーの通学講座(180分×18回)で3ヵ月、通信講座(たのまな)で6ヵ月が標準学習期間です。
合格率60%~80%とそれほど難しい試験ではありません、
しっかりと学習すれば合格可能です。

まとめ

医療事務の資格は多くの種類がありその難易度も様々ですが、主な資格は3ヵ月から6ヵ月の学習期間で60%以上の合格率となっていますので、簡単とは言えませんがきちんと学習すれば合格できるレベルの資格です。

また、短期集中で1か月ほどで試験合格を狙う専門学校等もあります。
そういった場合、より簡単な資格を狙うことになります。

どのレベルまでご自身が学びたいかも考えて、選んでください。

医療事務の仕事がバッチリわかる!日々の業務内容や資格、お給料などなど』という医療事務の仕事ブログにて、医療事務資格についてどの資格を選ぶべきか、どの講座を選ぶべきか詳しく解説されています。
参考になりますよ。⇒知識0(資格無し)・未経験から医療事務を目指すなら